韓国の記憶 #13
KOUDA YUJI

20001222

13.) 背が低いということは......

だれでもコンプレックスの1つは持っているもの。身長に対するコンプレックスも、よく聞く話の1 つだ。しかし韓国の場合、「たかが身長」とも言っていられない。身長が高いか低いかが人を判断する重要な要素となっているためだ。

会社員の李敬姫さん(29歳、仮名)の悩みは154センチメートルの身長。学生のころは大して気にしていなかったものの、2年前に合コンで知りあった男性に「背が低すぎる」と言われて以来、大きなコンプレックスとなってしまった。最近では、半ば対人恐怖症のようになっているという。背が低いために就職できない人も。

韓国で男女雇用平等法(雇用機会均等法に相当)が施行されたのは87年。しかし実際には、今でも外見などで社員を選ぶ企業が少なくないのが実情だ。3年前に商業高校を卒業した金美淑さん(22歳、仮名)は、これまでに10回以上も就職試験にチャレンジしたが、すべて失敗した。高校での成績はトップクラスだった金さんに対し、不採用の理由を「背が低いから」とはっきり言ってきた企業もあった。金さんは、「警察などの特殊な業種ならまだしも、普通の仕事に身長が関係あるのか」と怒りをこらえ切れないようすだ。

問題はこれだけにとどまらない。人生の節目となる結婚にも身長は関係する。大多数の結婚相談所は、男性は身長が165センチメートル以上でないと会員登録すら断るという。「どんなに優れた人でも、身長が低いと女性が会いたがらないため」というのが理由だ。

しかし、大人がどんなに頑張っても、身長を伸ばすのはほぼ不可能。ならば子どものうちにと、身長を伸ばすための子ども向け食品、薬、病院などが人気を集めている。揚げ句の果てには、わざわざ成長ホルモンを注射する子どもも出てくるほどだ。

しかし、ソウル中央病院によると、同病院の成長クリニックを訪れる患者の60%は正常な人だとか。韓国人の身長に対するあこがれは、少々行き過ぎのようだ。

つづく

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