韓国の記憶 #8
KOUDA YUJI

20001216

8.) 薄着と金持ちは比例する!?

最近の不景気で金持ちと極貧の二極化が進むなか、ライフファッションでも貧富の差がわかる"ファッション分類法"がちょっとした話題だ。というのは、「ファッション=富」の方程式に当てはめ、何枚重ね着をしているかで経済力を判断するのだとか。社会でいう上流・中産・下流の3階級の代わりに服の厚さが階層を示すという。

まずは「2枚重ね族」。金持ちの集まるソウル市・江南の最上流階級のファッションで、零下15度の寒い中でも上着はたった2枚だけ。この層は主に10億ウォン台の高級マンションなどに住み、地下駐車場まで直行するエレベータで往復、移動も車1つで解決する。その間、冷たい冬風にさらされるどころか、暖かい暖房設備が完備されたなかでぬくぬくと活動する。お出かけ先も暖房設備の整った高級レストラン、デパートなどを愛用しているため、真冬でも常に温度は25度前後の快適温度で、厚着の必要がない。

ソウル市の真ん中を流れる漢江を境に分かれる江南と江北のトレンドを研究するコーロンのファッションマーケティング関係者によると、2枚重ね族は1000万ウォンを超える高級の毛皮にピタッとした薄手の半袖ニットを着るのが特徴で、ニットの中に下着を付けないほどファッション感覚が高いのだとか。これは2〜3年前から若い女性に人気のファッションの傾向で、この着こなしを真似する「2枚重ね族もどき」も多くなってきている。これを反映してか、今冬は、東大門などのショッピングセンターなどでも半袖ニットを扱う店が増えている。

これに若干劣るのが、「3枚重ね族」。皮ジャンなどまでは同じだが、中は長袖にさらにキャミソールやランニングを重ね着する。該当するのは中・上流層の若い世代で、彼らもまた"大衆交通"とは縁がない者たちばかりだ。

そして「4枚重ね族」。身を切られる寒さの中を歩く一般の「大衆交通族」がそれ。羽毛のパーカーに分厚いベスト、毛織のシャツにランニングという着こなしが特徴とか。

さらに職探しが難しいこのご時世に新たに登場したのが「5枚重ね族」。この層がもっとも多くなっているという。先月早々に撤退企業名簿に名前が載せられた一部大企業系列の社内では、室内の暖房機器を3〜4時間おきに切るため、厚着は必須。この厳しい不景気をもっとも賢明に乗り越えなければならない辛く寒い層でもある。

- KRN 2000.12.8 -

つづく

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