ミンガ・ラーパ!ミャンマー!
〜フレンドリーな国、ミャンマーを訪ねて〜 #23
菊正敏

2000714

23. さよならトンさん、さよならミャンマー また会う日まで

日本への出発は夜745分。5時過ぎに我々二人と青森二人組、札幌ファミリーが集合。バスで空港に向かう。あっという間の8日間だったが充実感はある。今回も各種アクシデントがあり、それがまた旅自体を一層思い出深いものにしてくれた。乾季ということもありすばらしい気候のなかで旅することが出来、トンさんという名ガイドさんに当たったこともラッキーだった。しかし何より今回のミャンマーの旅が安全でいい印象を残して終われたのも、ミャンマーの人々の信仰心の厚さと心の豊かさがあったからだろうと思う。一度もいやな気分になったことはない。ガイドブックの表紙にも記述されていたが、まさに「やさしく微笑む人々が暮らす国」であろう。

ミャンマー旅行の計画を話すと、周りの仲間から「ミャンマーって軍事政権でしょう。大丈夫?」「帰ってこられないよ!」「拉致監禁されるよ」など我々の旅行を危惧する声に囲まれたが、実際に行ってみると旅行者が立ち入られる地域に関しては安全上は問題ないと感じた。また日本の侵略戦争で大きな被害を与えたにも関わらず意外と親日的であり、さらに犯罪等の面ではタイやベトナムよりずっと安全であることもわかった。

もちろん現在の所、旅行者が立ち入られる地域も限定され、政情不安と国境地帯にくすぶる内戦の不安もある。大学も3年ほど軍事政権下で閉鎖されたままだし、おおっぴらに政治の話をすることはタブーだ。いわんやスーチー女史の家に案内して欲しいなんて言うと旅行社は廃業の恐れもある。主要な観光スポットでは軍人が旅行者をチェックし、個人旅行者に強制両替させ、また入場料などは外国人は別料金。というような、日本では考えられない部分もまだ多い。しかし、最近はミャンマーもASEANに加入したり観光客を呼ぼうと積極的にPRしたり、20002月から大学も一部再開し始めたり、変化してる。さらにもともとミャンマー人が持っている高い道徳性と、貧しい中にも満ち足りた精神生活を送れる国民性が、今後のミャンマーの発展を良い方向に導いてくれることを期待している。

赤茶けた大地と母なるエーヤワディー川、水牛と裸足で駆け巡る子供たち、パゴダと僧侶と信心深い人々、自らの民族と伝統の美しさを信じてゆるぎなく暮らす人々。そんなイメージのミャンマーにも近代化の嵐が駆け巡っている。この先どんな大きなうねりが来るともわからないが、アジアの一員として、そしてミャンマー人としてのアイデンティティーだけは持ち続けて欲しい。

19:45、バンコク経由関西空港行きANA952便は夜のヤンゴン国際空港を離陸、沢山の思い出を詰め込んで日本へ向かった。

終わり

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