ミンガ・ラーパ!ミャンマー!
〜フレンドリーな国、ミャンマーを訪ねて〜 #18
菊正敏

2000714

18. 忽然と現れたミャンマーの七不思議
「ポッパー山麓 タウン・カラッ」ツアー

昔の軍人さんも今じゃ坊主!

前日タップリ「パゴダ巡り」をしたので、今日はここから約50km離れているポッパ山山麓の天空の城塞「タウン・カラッ」に向かう。ホテルで車をチャーターするが往復で20$。ガイドブックの写真で見る限り面白そうな山。一流のコックがかぶる帽子の形をしている。これはかつてポッパ山が大噴火した時に山頂部分がぶっ飛んで現在の場所に落下して切り立った岩の塔が形成されたという。地理をやっている者にとっては大変興味がある。

8時にフロントへ行きフロントの"小錦"さんに20$支払い、さぁ出発。車は中古だがマークU。若い運転手が盛んに白いボディーを拭いていた。車は町を出たあとはヤシやシュロの木がそのまま田園風景にマッチした景色の中を快調に走る。乾季のため川が流れていない水無川を横断したり、茅葺きの農家が次々に見えたり、子どもたちの登校の様子に出会ったり、道路を横断している山羊の列の前で車がストップしたり、楽しい風景が次々我々の前に現れた。

途中休憩はおそらくこのツアーと契約している農家であろう。車が止まると茅葺き農家の中からご主人とおばあちゃんが出てきた。テーブルに座るとお茶が出され、シュロの実から出る甘い汁を煮込んで作った砂糖の固まりが出た。結構おいしい!これはお土産にいいと思い早速購入。この自然の砂糖の作り方を見せてもらった。まずシュロの木にご主人がスルスルスルと登り、木にキズをつけ、その汁を溜めているバケツを下ろしてきた。丁度ゴムの木から天然ゴムの樹液を採集するのと同じ方法だ。違うのは場所が実のなっている上部の幹から採取することだ。その汁を煮立てて水分を蒸発させ、砂糖にしていくのだ。おばあちゃんが家の中のかまどでこの作業をやっていた。もちろん燃料は薪で、いわゆる薪ストーブを使っていた。また、牛が大きな石臼をグルグル回し、ゴマから油を引いていた。面白い光景を見せてもらった。

遠くに大きな山が見えてきた。ニセコアンヌプリに恰好が似ているが、こんもり盛り上がった山は見えない。もうしばらく行くと、突然目の前に切り立った岩の固まりが現れた。澄みきった青空に忽然と現れたのだ。ホッパー山の標高は1518mで、この岩の固まりは標高737mにあり、高さは200mくらいはあろう。岩の頂上には白いお寺がお城のように美しくその姿を現わし、まさに天空の城塞にふさわしい。この岩山の真下には小さな町があり、ここから山頂へ登る参道がのびている。参道の入り口からお土産物屋がずらりと並んでいる。どれもこれも同じ様な土産物ばかり。日本の観光地の土産物屋と同じだ。靴を脱いでだんだん急になってきた石段を登る。これから先は頂上までこの急階段が続くのだ。やっと体力を回復してきたワイフだが、やはり途中休憩が多くなる。山頂付近には汗をかいて登って来た人を狙ってジュース屋が待ち構えている。いい商売かもしれない。

最後の階段に来た。殆ど垂直かなとも思われるほどの急階段を登り終わると山頂。パゴダが並んでいる白いお寺から見るポッパ山や広々とした裾野の眺めは抜群。360度の大パノラマ風景である。

ベンチに腰掛け、大パノラマにすっかり飲み込まれている我々の前を、にこにこしながら年配の修行僧が通る。さっそうと通っていったので思わずカメラを向け写そうとするとポーズをとってくれた。そして今度は再び引き返してきて、法衣をもう一度きちんと直し、さぁ写してくれ、という仕草。さらに持っている袋から何やらごそごそ取り出して我々に見せる。一枚の古い写真だ。アメリカの海軍姿の若者達がひな壇になって写っている写真。「…?」ここに自分がいるという仕草。ワイフが必死に探し、「これだ!」と探し当てる。確かにそうだ。「へぇ、これがあなた?」と聞くとこの僧侶ニッコリとうなづいた。若い時にアメリカの海軍で訓練を受けていたそうだ。そして退職したあと僧侶になり修行しているとのこと。続いて沢山の手紙の束と、観光客と写っている小型の写真アルバム。きっとこの寺の名物僧侶なのであろう。近くに欧米の観光客もおり、やはりこの僧侶に興味を示し、写真を見たりこの僧侶と一緒に写真を写したり楽しい時間を過していた。我々も爽やか気分で山を下りた。

下の食堂で運転手が我々の帰りを待っていた。ジュースを飲んで一休みし、10分くらいこの"門前町"を見学。土産物屋に食堂、普通の民家に小学校。丁度昼休みで生徒達が食事に帰る時間にぶつかった。緑色の可愛いロンジーを腰に巻いて、肩からは「シャンバック」とよばれるミャンマーの伝統的肩掛け布バックをかけている恰好は本当に可愛く見える。男達が何やら将棋のような、碁のような賭けゲームを楽しんでいる。まことにのんびりとした昼時であった。

つづく

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