「Viet Nam 日誌」
ふくちゃん vol. 3-1

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第1部 Viet Nam 日誌
第3章 慣れはじめたぼく (1)3日目のホーチミン・シティ 

7月10日 木曜日 晴 ホーチミン・シティ

 今日でヴェトナムへ来て3日目。いよいよ旅は佳境へと入っていく。そう、旅はまだまだこれからだ。
 今日は8:00に起き、ごそごそと支度をして、出かける。特にここへ行こうというとこはないので、サイゴン河に近くの公園へ。しかし、もうホテルの前にはシクロのあんちゃんが待ち構えている。なんとか、振り切って公園へ。しかし、やっぱり公園にも、別のあんちゃんがいる。ああ、もーう。
 公園で手紙を書いているときにも、Tongという名のあんちゃんがぼくのことを見張ってる。まあ、向こうも商売だから。と知らんふりして公園で手紙を書き続ける。ああ、今日もホーチミン・シティは暑い。
 そんな中、昨日神様少女から買った絵ハガキまず5枚を投函しに行く。ここから、郵便局までは、少し距離がある。でもいいや。時間もあるし、歩いて行こう。と公園を後に。しかし、やっぱり、シクロのあんちゃんはついてくる。「No No No Thanks」となんとかやつを振り切って郵便局へ。
 郵便局はカウンターが10くらいならんだ、なんだか銀行みたいな感じだった。日本への手紙の郵送料は1枚5000D。いろんな物価を総合すれば、なかなかの値段だ。やっぱり、ヴェトナムのような発展途上国では、通信費がすごく高く感じる。切手を50000D分買って、ハガキを投函し、また街中へ。ガイドブックに書いてあったPhoがおいしいという店へ。ハイバーチュン通りをまっすぐ歩く。
 20分ほど歩いてたどりついたこの店、なんと、いっぱいで入ることができなかった。まあ、別にどこでもいいやと、となりの店に入る。味はまあまあ、というか、はっきり言うと、昨日食べた店のほうがおいしかった。
 そこでPhoを食べながら感じたことなのだが日本同様、犬が街のところどどころにいた。そして、ヴェトナムの犬には、いくつかの共通点があった。まず日本の犬を違うのは、ほとんど(というかすべて)の犬が首輪をしていないこと。そして、日本の犬ほどかわいさとか、愛想(犬に愛想があるのか?いや、あると思う。ぼくは)のよさがない。さらに、みんな痩せてるということだ。
 非常に不思議に感じたことは、ヴェトナム人は人間のことを、べたべたさわるくせに、ヴェトナム犬はこっちからさわろうとするとほぼ間違いなく、逃げる。しかも、ちょっとおびえた顔して。今まで何度かTryしてみたが、1度もヴェト犬に触れたことはない。

(しかし、いきなり訂正)

 今、ぼくがこの日誌を書いている目の前で、人になついてしまっているヴェト犬を発見してしまった。場所はヴェトナム歴史博物館前のカフェ。博物館が13:30にならないと開かないので時間つぶしをしているのいたときのこと。そのヴェト犬はなんと、エサをくれた人にすごくなついてしまっている。もう、その人の横を離れようとしない。やっぱ、エサをくれる人にはなつくんだ、犬って。でも、日本の犬みたいに、誰にでもしっぽふりふりじゃないんだな。 (この話の詳細は第2部で)

 13:30になったので、歴史博物館なるところへ行ってみることにした。名前そのもの。ヴェトナムの歴史をほぼ、原始時代からさかのぼって見せてくれるMuseumだった。
 入場料 10,000D。たいていの施設の外国人料金はとても高い。ヴェトナムが社会主義国である証拠でもある。「まあ、100円だからいいじゃない」と思うんだろうが、現地にいると「10,000D」と聞くと「うっ」と思ってしまう。で、中を見学。でも、はっきりいって、ちっともおもしろくない。そしてなぜか、パンフレットみたいなのには、ちゃんと回る順路みたいなのが書いてあるのに、ちっともその通りに廻れない。いいかげん、途中でいやになって出てしまった。
 そして、そのとなりには、動物園がある。同じく、入場料10,000D。いや別にぼくは、どうしても動物が見たくなったわけじゃないんです。せっかく、ここまで来たし、まあ時間もあるし…。というわけで、動物園へ。でもなぜ、ぼくはこんな遠くの国まできて動物園に入らなければならないのだろう。よくわからなかった。
 園内には、さびれた遊具(メリーゴーランドや観覧車みたいなやつ)があった。そして、それらの遊具は、ほんとうにさびれていた。
 動物はどこにいるんだろう。当然のことながら、探してみるとちゃんといた。象、トラ、サル(ニホンザルとは少し違う。少し小さい)などなど。なんだ、ちゃんといるんだ。
 日本の動物園(ぼく中の動物園は、自動的に大阪の天王寺動物園ということのなるんですが)と、ここの動物園の動物の最大の違いは、「人間味のある動物」だったことだった。動物に人間味というのもおかしな話だが、ぼくが小さいころ見た動物園の動物は、なんか機械みたいに、同じような行動を規則正しくしていたように記憶している。しかし、ここの動物たちは違った。明らかに客を意識しているような行動をするのである。その点がとてもおもしろかった。そんななかで、少し寂しく感じたのは、サルたちの方が、物乞いの子どもたちより楽しそうな顔をしていたように見えたことだった。
 あと、目についたのがヤギ。やつらは生意気にも、じっとぼくのことをながめ続けていた。そして、なんとぼくをながめるために、そこいたほとんどのヤギ(30匹くらい)がぼくのところへ集まってきたのだ。人間をめずらしがる動物なんて初めて見た。えさをくれると思ったのかなあ?でも雰囲気は(別にヤギの雰囲気がわかるわけじゃないんだけど…)そんな感じじゃなかった。明らかに、ぼくを見ることを目当てに集まってきてるみたいだった。まあ、いいんだけどね。
 園内を歩いている途中、向こう側に河が見えた。うーん、はっきり言ってきたない。まあ、下水があまり行き届いてないから、ホーチミン・シティの汚水のほとんどがこの河に流れ込むんだろうな。本当のこの街の一部をかいまみたような気がした。

 動物園の後はすぐそばの戦史博物館へ。ここはなんと、ただ。まあ、そのかわり、係員とかはぜんぜんいない。でも、そこにはヴェトナム戦争のときに使ったんであろう戦闘機なんかがあってなかなかおもしろかった。まあ、ただだったからそう感じたのかもしれないけど。でも、はっきりいって、10000D出して見た歴史博物館よりはためになったというか、なんとなく心に残るものがあった。

 その後またまた歩く、歩く。ひたすら街中をさまよった。でも、この街、いくら歩いてもすぐ迷ってしまう。まだ、来て3日目だから、当たり前といえばそのとおりなんだが…。ぼくはPho Duc Chinhという通りを通って、ヴェトナム商務省付近に出たかったのだが…。
 一度、シクロのあんちゃんを捕まえて、場所の確認をしたつもりが、またまた迷子。しかも、今度の迷子はどえらいところに来てしまった。なぜなら、あれだけあったビルがぜんぜん見えなくなってしまったのだ。しまいには、ぜんぜん車も通らなくなってしまい、いつの間にやら、ぼくの周りは人と果物の屋台だらけになってしまった。ぜひ写真を撮りたかったのだが、しりごみしてしまい、思わず断念。後で調べてわかったが、ぼくはグエン・タイホックという通りを歩いていたらしい。だんだん暗くなりはじめた雑踏のなかを独り、歩き続ける。
 しまいに、河にぶつかった。「ああ、もうだめだ。シクロに乗ろうかなと思ったが少し思い直してみて、地図をひろげた。「ああ、多分ここがこのオンライン橋ってやつだな」でも、本当にそうなのかな。確認したくても、その橋がそうなのか、日本みたいに「○○橋」みたいな表示はなかった。
 だいたいのめぼしをつけて、河沿いを歩く。あたりはさらに暗さを増してゆく。不安だ。とそのとき、むこうの方に明るいネオンサインが見えた。それは、サイゴン河沿いにあるレストランのものだった。ああ、助かった。やっと自分のいどころがわかった。いやーそれにしても、ピンチだった。

 ふらふらと歩いて、また、キャセイ航空の前。そう、ここはAnhの縄張りだ。彼はいちはやくぼくを見つけた。
 「おー、なにしてたんだ?」
 「いや、今日も街をふらふら歩いてたんだ」
 彼は、ぼくがシクロにあまり乗らないことを知ってるので、もう、ぜんぜんシクロを勧めない。その、代わりごはんを食べようという。すまないなと思いながら断る。 そんな会話を30分くらい交わして時間をつぶし、「じゃ帰るね。また、あした」と言ってホテルへ戻る。
 まだ、時刻は19:00。さあ、どこへ行こうか?
 
実は昼間から、なんとなく気になっていた店(バー)があったので、そこへ行くことにした。夜のホーチミン・シティをぶらぶらと散歩したあと、ドンコイ通り沿いにあるちょっとしゃれた感じの店に入った。
そこは、イタリアンレストランで、ピザやパスタがあった。ぼくは、ビールを飲み、ピザをかじりながら店内で日誌を書き続けた。店内では、ピアノの生演奏があったり、欧米のはやり(最新ではない)の歌が流れている。そして、店の壁には、欧米の有名人たちのあやしげな似顔絵があった。しかし、雰囲気は悪くない。
でも、やっぱり日本人が一生懸命なにか書いている姿はめずらしいのか、店員さんが入れ替わりぼくがなにをしているのかのぞき込んでくる。でも、文章が全部日本語なので、彼らにはぼくが何を書いているのか、さっぱりわからない。そんな状況のなか、みんなだれもがわかってくれるものがあった、それは「絵」だった。
 絵には、ほとんど説明はいらない。Saigon大教会の絵はこの街のだれにみせてもわかってくれた。あとほわいてぃ(そう、関空から乗ってきた真っ白な飛行機)もだいたいうける。次にうけるか、すべるかこわいのが、ヒコーキから見た「メコン河」。今んとこ、半々くらいだが、うけたときは大爆笑(ちなみにこの絵ほとんど落書きみたいなもの)。
さっきも、この店でポストカード売りのBe(神様少女)の似顔絵をみせて、「うまい」みたいなことを言われた。多分。

 いや、何度も書くが、ヴェトナム語はほんとにむずかしい。ヴェトナム語が話せたらもっともっとおもしろいのに…。片言英語のできる人だけだと、コミュニケーションをとれる人の範囲はかなり狭められる。ぼくが、シクロ乗りのAnhと話をするのも、彼が英語を少しでも話せるからにほかならないのだ。もっと勉強すべきだったと思うが、ほんと、日本ではむずかしい。

ここで速報

今、この店の店員さんで、しきりにぼくに話しかけてきた女の子が「じゃ、わたし帰るね」と言ってバイクで帰ってった。なんとなくぼくはさみしいので、彼女の後ろ姿を目で追う。そうすると、男の店員さんが「おいどうした。それにしても、あの娘、かわいいだろ」みたいなことを言う。ぼくは、「うんうん」と正直にうなづく。「She likes with(このwithがなんだかわからない) you」みたいなことを言われた。どういうことなのかなあ…。もしかしたら…。まあ、よくわからないからいいや。でも…、またここに来ようっと。

 というわけで、店を後にしてホテルの戻るともう11:00。ああ、今日も1日いろいろあったなあ。でも、明日はもうフエに移動する日だ。ホーチミン・シティの3日間なんて、ほんと、あっという間だった。でも、まだ半日くらいはある。


第三章 その2へ続く
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