赤津孝博氏の旅
マカオ編

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2002年7月24日季刊 旅の足跡。part1「ご挨拶&マカオ編」

えー、皆さんこんにちは。といっても朝に読む人や夜に読む人もいると思いますが、とりあえずこれを打ってるのが昼間なので「こんにちは」とさせていただきます。

それにしても前回の「旅の足跡」からずいぶんと時間が経ってしまいました。もう自分でもいつ、どんな内容を送ったか忘れてしまいました。こんなに(どんなに?)時間も開いてしまったのでこのまま続けるのもどうかと思いまして、題を変えました。「季刊 旅の足跡」
これが新しい題です。 「おい、年に4回しか発信しないのかい」
と言う人がいると思いますがご安心下さい。いざとなったら「特別号」とか「増刊号」「臨時号」「緊急発信号」「号外」とするなどいくらでも手はあります。

また「おい、年に4回も出せるのかい」と言う人もいるでしょう。そういうあなたは正しい。しかしこれもいざとなったら「イトーヨーカドー 半期に一度の大セール」のように年に2回にしてしまうとか、もっと潔く「年刊」にするなどと手は考えています。

さて本当は今回はこのご挨拶だけで終わらせてしまいたい誘惑にかられているのですが、「季刊」にした第1号がこれだけではあんまりにもあんまりなので一応本編いきます。

6月の初め住み慣れた云南を離れ私は一人列車に乗り東へと向かっていた。半年に一度、もう恒例と言っても良いと思うビザ取りのために香港に行くためである。この時期香港はとても蒸し暑いので行きたくないのだがこればかりはしかたがない。しかも今回はパスポートも更新しなくてはならない。当然時間もかかる。金もかかる。

いきなりだが私はジェットフェリーに乗り北北西に進路を取っていた。マカオに向かうためである。これまで2回香港を訪れているがマカオに行くのは初めてだ。今回行ってみようと思ったのは「たまには違う国境を通ってみよう」と思ったからだ。新しいビザ(また6ヶ月
ビザをとっちゃった)は新しいパスポートに貼ってある。

マカオといえばカジノである。そしてカジノといえばリスボアだ。当然私はリスボアに行ってみた。やはりその土地の名所には行くべきだと思ったからで、けして一発一儲けして旅の資金を増やしてやろうなどとすけべごころをだしたわけではない。あくまでもリスボアが有名だから行っただけである。ようするに観光の一環である。話の種にもなると思った。

さて話の種にするにはやはり少しは自分でも賭けてみなくてはならないだろう。なにごとも見てるだけでは解らないと言うことがあるのだ。自分でやってみて初めて解るということが。こういうのを「体験主義」というのだろう。で、実際に「大小」というバクチをやってみ
た。これは3つのサイコロをおやが振り、その合計が10〜17(大)か2〜9(小)かをあてるという単純なバクチだ。ちなみにゾロ目はおやの総取りである。

リスボアの「大小」のミニマムベットは50ドルだ。もちろんUSドルではない。HKドルだ。最初は勝っていた。一時は最初に両替した金額の3倍の額のチップがあった。ここで止めとけばよかったのだ。いい思い出にもなっただろうし、ちょっとした自慢話にもなった。しかしそこでやめられないのがバクチだ。勝っているときは永遠に勝ち続けるような錯覚に陥ってしまう。では負け始めたらすぐに止めればいいのだが、そこでも止められないのがバクチである。ここで止められれば立派なバクチ打ちになれる。

さて、好調の波は去り不調の波がやってきた。「人生楽ありゃ、苦もあるさ」と言ったのは角さんだったか助さんだったか。うっかり八兵衛かもしれない。それでもまだ最初の倍はチップがあったと思う。ようするにまだ勝っているのである。しかし、あの場所では負けているように感じるのである。つまり一番勝っていた時を基準に考えてしまうのだ。100から始めて一時300になった。そして今200ある。本当なら100勝っているのだが、なぜか100負けていると思ってしまう。これがバクチの摩訶不思議である。いや不思議なのは人間でありバクチではないのだろう。

負け始めると冷静でなくなる。さっきまでの余裕もどこかにいってしまった。悪い波が来ているのだから最小金額を賭けていればいいものを無茶な額を賭ける。そしてはずれる。当たるのは少ない額を賭けた時だけだ。すべてが裏目にでる。さらに冷静さがなくなる。疲れと眠気(この時夜中の2時頃、カジノは24時間営業)も襲ってくる。もう正常な判断は出来ない。

いくら負けたかはここには書かない。ただ一月以上たった今も傷は癒えていない。バクチで家や土地を取られたなどという話がよくある。それに比べればましだろう。

バクチを悪く言う人もいる。しかし、悪いのは自分である。


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