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フエを出た列車はダナンの手前にある標高約500mを越えるのハイ・ヴァン峠にさしかかる。スピードが落ち始め峠越えにはいる。フエにて最後尾にさらにジーゼル機関車を2両連結し、必死に先頭の機間草の後押しをしているが、17〜18両連結した列車のスピードは毎時5〜10km程度。苦しそうに傾斜のある坂を昇り、何度もトンネルをくぐる。平行して走っている国道の車にも抜かれていく。しかし真下には鮮やかなマリンブルーの南シナ海が広がり、陸続きの白砂のきれいなラン・コー島が目に入ってくる。すばらしいパノラマが1時間ほど続いた。
ここで私は信じられない光景を目撃した。必死で坂を昇っていくその列車の屋根の上に約30名前後の人が座っているではないか!オイオイオイ、スチーブン・セガールのアクション映画じやないんだぜ!登りはゆっくりだからいいけれど、トンネルや次の下りはどうするのかね?フエからダナンに向う人々のようだ。通りかかった車掌に知らせると、気に止ることもなく「危ないね」と一言いったきり去っていた。日常茶飯事なのだ。日本でも敗戦後はこのような光景は見られたようだが、まさか今この目で見るとは!いずれにせよアクション映画の一シーンを生の度迫力で見ることができた。 |