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世界文化遺産に指定されているフエ城は、1802〜1945年まで13代にわたって繁栄したグエン朝の皇帝、王族の居城であり、フォン川をはさんだ北西側の旧市街地の中にある。城の建築が始まったのは初代ザー・ロン帝期の1804年で、北京の紫禁城を模して造られた。また、旧市街地はグエン朝時代の都の跡だ。フエ城、城とは言うものの苔むした城壁が約700mにわたり、度重なる台風や数々の戦乱の結果わずかしか残らなかった富殿やお寺を取り囲んでいる。また旧市街地を外堀が、城跡を内堀が城をこれまた取り巻いている。城はホテルから歩いて15分くらいでいける距離。我々はフー・スワン橋をわたり外堀添いに歩き王官門前の空き地についた。手前に街のシンボル。皇旗掲揚台(フラッグタワー)があり、現在はベトナム国旗がゆったりとなびいている。2度目の訪間だが、やはり昨年のあの夏の猛暑に比べると、エルニーニョによって晴天が続いているとはいえ、冬場は歩きやすい。
入場料は外国人料金の55000ドン。最近のドン安傾向により値上がりするのは時間の問題か。王官を囲む城壁には東西南北に4つの門があり、旅行者は南側の王宮門より入湯する。この門の上は望楼となっており見晴らしもよく、フォン川や新市街も目に入ってくる。この王宮門をくぐると、平屋の大和殿(本殿)が見える。ここでは、各皇帝の即位式や国賓の歓迎式などが行なわれた。中に入ると皇帝の座る金箔の玉座が中央に置かれ、天井は赤や金色の装飾で彩られている。また天井の隙間から光が斜めに差し込んで、薄暗い内部に光と影のコントラストをかもしだしている。また左手にはザ・ロン帝の母親の住居の長生殿が見られる。長生殿をぬけて木陰の道を歩いて行くと、王朝の菩提寺が見られるが、ここも戦争や台風で荒廃し、現在大幅改修中。それでも夏の時に比べ随分改修が進んでいた。ここには高さが2m近くある大きな鼎(かなえ:古代中国で食物を煮るのに使った3本脚の金属の器。帝位の象徴)が9つ置かれいる。その鼎の表面には当時の交流のあった国々の動物や風景がレリーフされており、象やライオンには興昧を持った。大和殿の裏手は廃墟になっており、わずかに基礎の礎石が草むらに見えかくれしている。しかしここでも改修や復元が進み、東屋のような建物も復元されている。フエ宮殿が完全修復や復元が終了したとき、フエはべトナム随一の国際観光都市になるだろう。 |